現在津島市で活用が検討されている町家(旧鈴木邸)について、本日(H29.1.21)、片付け会に参加し、さらには活用に向けたディスカッションを行いました。
寒気が厳しい天候の中参加いただきました皆様、どうもありがとうございました!
午前中はお掃除研究家の小笠原文恵氏(エピコンサル代表)による指導のもと、洗剤を使わないハウスクリーニングを実践し、和室部分や外の雨樋などにたまっていたごみやほこりをキレイにすることができました。
また午後からは、名古屋工業大学の夏目欣昇准教授に進行をお願いし、旧鈴木邸の活用についてディスカッションを行い天王川公園に隣接したロケーションを活かした活用方法や、旧鈴木邸までの案内手法の検討、日常における管理手法の工夫、さらには建物の活用までを考える建築学の在り方や津島が今後向かっていく方向など幅広い観点について参加者から意見が出されました。
片付け会からディスカッションという一連の流れを受けて、参加者の方からいただいた意見の中で印象に残ったのは、オーナーの方がこの建物を非常に大事に扱われてきた、また建物に誇りを持っていたということです。
お掃除のプロである小笠原氏から、ほこりなどが楽に落ちたのは、オーナー様による日頃のお掃除をしっかりされていたからだとの見解をいただきました。
またオーナーの生前にお会いしたことのある当機構の田宮代表によると、オーナー様が二階から眺めるフジを大変気に入っていっていたとのことでした。
どんな建物にでもその中には建てた人や暮らした人たちの思いがあるのではないでしょうか。
それは、決してこだわりのある材料や意匠だけでなく、普段使われていた細かいところにも表れるのだと思います。
当機構でも建物に込められた思いを皆様にお伝えできればと思います。